〜第49回テーマ〜
■学会主宰より前口上 |
当学会へようこそ。諸君はコンビニにて買い物をし、レジにて袋に入れてもらったモノを持ち帰るとき、いかようにしてそれを持ち運んでいるだろうか。つまり、コンビニ袋をどうやって持つかということだ。いやあの、どう持つって、こうやって……と袋を持つ仕草をしたとたんに、あなたも学会員。我々と共に戦おう。
■報告一 |
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■報告二 |
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■学会主宰より総括 |
コンビニ袋を素敵に持ち運ぶ、という生き方
ここでは各論説の日常世界に鋭く食い込んで歩くたびにそれがぐいぐい上がってくるのでどうにも居心地が悪くてだんだん千鳥足のようになってくるかのようなささやかな非フィット感等に着目して論評を加えていくこととする。
報告一【フツーだぜ!】はその名のとおりあまりにフツーであり、かつまた論旨も正論なので、これを全面的に受け入れるとあとが続かないとの危機感を抱いた。フツーでいいのか?
報告二【マダム・コンビニヤン】における主婦賛美はご同慶の至り。が、主婦には太い二の腕という特殊武器が備わっていることも見逃せないのではないか。
報告三【踊るシバルンバ】はかなり機能的とは思えるものの、縛った姿がどうしてもゴミに見えてしまうのがいかんともしがたい。
報告四【今夜は二重ロック】はかなり秀逸。ただ、危機管理にこだわるあまりに、まるでコンビニ袋に手錠をかけられているかのようにも見える点が切ない。
報告五【いけどり!ふくろウサギ】は、たしかにかわいいが、なんかヤバい。
報告六【とってもホック】は新しい。意外に機能的のようにも思えるし、見た目も気分を変えて3回くらい見直せばイケてるかもしれない。ブラジャーの構造はよく知らないのだが……。
報告七【回転ポーリー体】は暇ならやってもいいかも。
報告八【マイホールパパ、類似穴ママ】は屈折過剰。
というわけで、今回の推奨スタイルは、斬新さとスタイリッシュさを兼ね備えていると無理に言えば言えなくもない【とってもホック】としたい。以上。
■「学会うらばなし」 |
●今回もなんとなく学会オフィシャル絵師のオフィシャル絵を入れてみたわけ。
●フロム・エー連載版では、なぜだかこの回が連載史上最高の読者支持率を獲得。そしてさらに、「おもしろかった率」が「つまらなかった率」を初めて上回ったという記念すべき回として、主副両宰の胸に深く刻まれることとなった。
●9月10日までに単行本用の原稿を20本分書き上げると約束していた主宰。締切が近づいてもなんの音沙汰もない主宰に業を煮やした副宰がやんわりと、かつ、いぢらしく催促を促すと、「10日まで20本はやりますとも。そんな大変な気はしてないんで、まー気楽に取りかかります。軽いっすよ20本。たぶんきっと」というメールを送ってきた。へー、意外に頼もしいんだな、主宰って、と思わせるに足る文面だったが、15日の今日になってもやはり原稿は届いていない。副宰は今日も小さな乳首を痛めているのだった。
絵●龍野宏幸 研究ユニット●94年発足。生活上のグラマラスな題材について精力的but投げやりに探求中。定例学会を忘れることでつとに知られる主宰が、単独で編集部に高価なお中元を贈っていたという衝撃の事実が発覚。副宰は悶々と眠れぬ夜を過ごしている |