〜第65回テーマ〜
■学会主宰より前口上 |
生活様式学会へようこそ。諸君はまだお年玉をもらえるお年頃だろうか? いやあ実は30過ぎてますけどまだもらってますわい、という人は人生について考えた方がいいが、20歳過ぎてまだもらっている者は最近意外と多いらしい。というわけで今回の学会はお年玉のもらい方スタイルを研究する。しかも今世紀最後のお年玉である。ここはひとつ、抜かりなくいただけるよう態勢を整えておくべし。
■報告一 |
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■報告二 |
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■報告三 |
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■報告四 |
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■報告五 |
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■報告六 |
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■報告七 |
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■報告八 |
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■学会主宰より総括 |
もらう側にもメッセージは存在せし
お世辞は我々の虚栄心のおかげでのみ通用するにせ金である−−とはラ・ロシュフコーの言であるが、なるほど、親がお年玉をくれるときに妙に歯の浮くような台詞を口にしていたら中身は薄いと諦めた方がよさそうだ。さて、総括である。
報告1【謹んで以下同文】は、これをやってしまってはもうお年玉をもらうのも今年限りで卒業との意思表示とも受け取られかねない。危険。
報告2【我が家に手盆と正月が】は日本独自の文化であるお年玉をもらうのに世界標準である必然性はあるのか。どうやら世界中からお年玉をもらいたいとの趣旨のようだ。
報告3【あけましてごっつぁんです】は逆に日本の独自性を前面に打ち出しているものの、相撲は相撲、お年玉はお年玉、小錦は小錦である。
報告4【初詣いらずの新春白刃取り】はお参りを模していながら白刃取りという闘いの技を繰り出している点が否。
報告5【ドモオメデット・ミスターロボット】は失笑…いや失望…いや失禁を禁じ得ないほどの衝撃に打たれた。突然ロボットになられても…という困惑を呼び起こす唐突さが何といっても感動的。
報告6【獅子舞キャッチで家内安全】は「あー、獅子舞ね」と理解されないと悲惨。
報告7【笑う腹には福来たる】はたるみ腹の持ち主限定。
報告8【お金モチ!? ギャフン】はお寒い正月になってしまったようだねと言っておく。
というわけで今回の推奨スタイルは、人間がロボットを模してお年玉をせしめるという倒錯の果ての馬鹿馬鹿しさが未来を予感させる【ドモオメデット・ミスターロボット】としたい。以上。
■「学会うらばなし」 |
●今回も学会オフィシャル絵師のオフィシャル絵を入れてみたわけ。
●前回更新時の「おれはもうしらん」という捨て台詞を受け、2ヶ月ほど学会ページの更新が滞ってしまった。プリンタ一体型のスキャナを使っているので、スキャンするのがめんどくさいんすよー。時間かかるし。
●ここまで読んでくれた人のための新年スペシャルおまけ企画「お年玉のもらい方でもらうお年玉」。
絵●龍野宏幸 研究ユニット●94年発足。生活上のグラマラスな題材について精力的but投げやりに探求中。今学会中に大停電が発生。本誌編集部のビルも騒然となったが、白熱した議論を展開していた学会員は誰一人としてその事態に気づかなかったという。生活学徒の真摯な姿勢を表す好エピソードだ。 |