〜第94回テーマ〜
■学会主宰より前口上 |
生活様式学会2000へようこそ。諸君は常日頃、単行本をどう愉しんでいるだろうか。むろん読んで愉しむのは本道だが、本にはそれ以外にも様々な愉しみが存在する。たとえばここにたまたま『生活様式学入門』という本がある。いかにも楽しげな雰囲気に満ち満ちている。手に取って買ってみれば何かわかるかもしれない。えー、そんなこんなでひとつ。
■報告一 |
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■報告二 |
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■報告三 |
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■報告四 |
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■報告五 |
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■報告六 |
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■報告七 |
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『生活様式学入門』を2冊用意します。本のページを互い違いにかみ合わせます。すると……ア〜ラ不思議、接着剤を使ってないのに本がくっついてしまいました。引っ張ってもびくともしない世紀のマジックに子どもたちは大喜び。2冊も買ってもらえれば学会員も大喜び。 |
■報告八 |
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■学会主宰より総括 |
一冊に込められた密かな野望と諦観
真の雄弁は雄弁を笑う−−とはパスカルの言であるが、たしかに深くうなずかざるを得ない。野望に満ちた今回のテーマは読者諸兄の笑いを呼ぶのか、涙を誘うのか。不安。さて、総括である。
報告1【平面植物ホン吉】は様々な意味において言わずもがな。しかし一見ロマンチックな押し花も、押しつぶされる花にしてみれば残酷きわまりない仕打ちとも思う。
報告2【ヘッド本ウォークマン】はレディのくせしてウォークマンなのが、何やら気になる。
報告3【インスタント型害虫標本】はなかなか素晴らしい。とは思うものの、先に植物に同情してしまったので、虫にとっても残酷きわまりないという事実を無視するわけにはいくまい。
報告4【誕生! カモメブックス】はあまりに孤独な愉しみ方。
報告5【本式卓球】は本式にしては貧乏たらしい。
報告6【デスクトップ・ドリブラー】はユニークな発想だが、残念ながら何が楽しいのか今ひとつよくわからない。
報告7【子どもにウケる生活様式学手品32】が子供にウケるとしたら、あまりのナンセンスゆえであろう。
報告8【机上のドミノ理論】は素晴らしい。まず100万冊というのが素晴らしいし、次にそれが次々と連鎖して倒れていく様を想像するのが楽しくて素晴らしい。問題は100万冊も市場に出回るのかという一点のみである。
というわけで今回の推奨スタイルは、その圧倒的なスケール感で単行本という個人的な所有物を使った愉しみを一大イベントに仕立て上げ、なおかつ絶対に無理という空虚感を醸し出すことにより形而上的感動をも呼び起こす【机上のドミノ理論】としたい。単行本発売は7月31日です。以上。
■「学会うらばなし」 |
●単行本発売にからめ、勇気を出して禁じ手もいうべき露骨なお題を採用した当学会。読者諸君にも、ネットの掲示板に「ねぇ『生活様式学入門』って知ってる?」と書き込むなどの草の根的PR活動を奨励中。嘆願中。
絵●龍野宏幸
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